修理について
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トニック楽器アトリエボアチャンネル
「クラリネットの基本的なお手入れの方法」
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お手入れのポイント
新しい楽器には慣らしが必要です。
新しい楽器は購入されてから1か月間は、吹く時間を1日20分から30分以内にしてください。
最初から長時間吹きますと管体が割れる確率が高くなります。
常にスワブ等で管体の内側の水分をとりましょう。10分から15分に1度はスワブを通してください。
ジョイント部の水分も布等で頻繁に拭き取ってください。
特にエアコンを使用している部屋では、頻繁にスワブを通し、ジョイント部の水分もよく拭き取るように心掛けてください。
また、エアコンの風が楽器に直接当たらないように注意しましょう。
急激な温度変化はなるべく避けてください。木部の割れの原因となります。
たとえば、真冬に冷え切った楽器を吹き始める時は、いきなり息を吹き込むのではなく、手で楽器を暖める、
もしくは温かい部屋で自然に楽器の温度を少し上げてから息を吹き込むようにしてください。
タンポについた水分はクリーニングペーパーなどで頻繁に吸い取りましょう。放置し続けるとタンポの寿命が短くなります。
タンポの劣化は音色・吹奏感(吹き心地)に大きく影響します。タンポの水分は頻繁にチェックしてください。
直射日光はなるべく避けてください。ストーブ等にも近づけないようにしてください。
管体の割れについて
クラリネットは天然の植物で作られております。
そのため、割れは起こり得る現象です。
割れの確立を減らすためにも、以下の通り気を付けてください。
木の割れの原因は落下などの外部からの強い衝撃によるものだけではありません。
木の割れは主に湿度と温度が大きく関わっています。管体の内側と外側の湿度差や温度差が大きいと割れる確率が高くなります。
木は温度や湿度が高くなると膨張しますが、低くなると縮小します。
管体の内側と外側の膨張率の差が割れの大きな原因の1つです。
また、ジョイント部が膨張してきつくなるのも危険です。真冬の寒い場所や夏・冬問わずエアコンが効いている場所では管体の
湿度管理(スワブを頻繁に通す、ジョイント部・トーンホールに溜まった水分をよく採る、乾燥しないようエアコンの風をさける等)と
温度管理(管体が冷えないようにする、急激な温度変化をさける、暖房器具に近づけない等)を常に心掛けましょう。
定期点検・調整のおすすめ
タンポの表面が破れた、音が鳴らない・・・壊れてからあわてて修理・調整に出すのはよくあることです。
しかし、定期的に点検調整に出すことで大きなトラブルを防ぎ、いつも快適に楽しく演奏していただくことが出来ます。
車の車検や体の健康診断と同様に楽器も定期診断は必要です。
ご使用頻度にもよりますが、最低でも年に1度は点調整に出されることをおすすめします。